葬送の黒
葬送の黒
没年 2022年
【黒の一族に加わる、その覚悟と慈悲があるのか?】
黒の教会は禁呪を教える血の学院である。
黒の一族とは血の繋がりを持たず、血を【呪い】に変える禁呪の会得を目指す学派だ。
その習得は過酷を極め、得たとして失い続ける人生となるだろう。
だが、禁呪は誰であろうと等しく宿る。多くの想起者が力を求め黒の教会を訪ねた。
故にその問いを来訪者に問う。
生まれは違えども志すものを同じくするために黒の一族は誰もが皆、慈悲深く真摯であった。
そして現代、黒の一族の現当主である【葬送の黒】は記憶を全て禁呪に捧げ、先の戦いを生き延びた。
力と名前を失った彼は「先生」と呼ばれ、黒の教会で多くの生徒達に敬愛されている。
クトネシリカ
禁呪の発動によって記憶を失った葬送の黒が手に握っていた拳銃型の人器
銃の握り手に連装の刃がついており、強く握ることで自傷を行い血弾を撃ち出す。
この人器は不明な点が多く、製造目的から禁呪の発動原理まで何も解明されていない。
残っているのは人器に打たれた【クトネシリカ】の銘と、銃底に荒く刻まれた【死者の掟と表象】という文字だけである。